箱根駅伝は、正式名称を東京箱根間往復大学駅伝競走といい、お正月の例年行事となっている。先ずは2日に東京から箱根にかけて往路を走り、翌3日に箱根から東京へ向けて復路を駆け抜ける。箱根駅伝の主催は関東学生陸上競技連盟であるが、この箱根駅伝の成績が全国駅伝への関東代表を決める切符となっていることもあり、例年熱い戦いが繰り広げられる。10位以内が出雲駅伝に、3位以内が全日本大学駅伝に出場でき、箱根駅伝を含めて3つの大会に優勝すれば三冠達成となる。箱根駅伝は、1987年のテレビ放映を機に、全国的に注目され、一躍正月の風物詩となった。
この大会で活躍した選手たちが、後にオリンピックや世界大会に出場を果たし、一般の人が若い有望な選手をみる初めての機会となっている。陸上競技の中でも長距離、マラソンは日本人選手が特に優秀な成績を収めている分野である。その箱根駅伝に出たい学生が関東の大学に集まり、箱根駅伝のレベルを高くし、箱根駅伝がなお注目されるという相乗効果を生み出している。箱根駅伝が注目される理由には、たすきを繋ぐことに人生の縮図を感じる日本人ならではの感性があるのだと思う。行きが登りであれば帰りは下りであり、決して平坦な道のりではない。
これを選手達がたすきで繋ぐ。1つの区間は1人が責任を持って走破しなければ、チーム全体が失格となる。アクシデントがあっても体調不良でも誰も助けてはくれない。個々の力は大事であるが、たとえ1人の特別優秀な選手がいても勝てない。過酷な競技であるが、和を尊む日本人の気質にマッチした競技、それが箱根駅伝である。